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Life

ふう。
ちょっとずつ昔の日記を移行しています。
っつっても気が向いたときだけど。。。  (´∀` )

今日は、ちょっとイイ話、イイですか。
私の尊敬するクールなHarlem在住ライター、堂本かおるさんのメルマガの文を抜粋させて頂く。

「ハーレムのドーナツ屋でコーヒーを買おうとしていたら、30代
くらいに見える黒人女性が近寄ってきて、小銭を恵んでほしいと言
う。コーヒー代を払うためにサイフを開けた瞬間だ。上手いなぁ。
クォーター(25セント硬貨)を渡した。


 手入れされていなくてバサバサの髪、汚れた黒っぽいジャケット
とジーンズ、おどおどとした態度、肩をすくめ、何でも下から見上
げるような視線、ささやき声。ホームレスのジャンキーだろう。


 クォーターを受け取った彼女は、他の客に向って行った。今度は
7~8歳の女の子の手を引いたグランマ(祖母)に話し掛けている。
お祖母さんといってもナメてはいけない。まだ若く、背も高くてお
しゃれ。チョコレートブラウンの革のコートにハイヒールのブーツ。
颯爽としていて格好良い。


 出産年齢の早い家系の場合、若くして孫が出来る。例えば、自分
も娘も20歳で出産をしていれば、40歳で祖母となる。


 このクールなグランマは、物乞いの女性にもクールな、けれど愛
情のこもった言葉を返した。「あなたが本当に空腹なら、食事をさ
せてあげるわ。けれど現金はあげられない」


 グランマは知っているのだ。ジャンキーに現金を渡すと、それは
ドラッグ代になるということを。」

以上。


こんな心強くて温かいおばあさんをもったこの女のコ、ラッキーだ。
そんな姿を見ながら育ったこの女のコも、大人になったらきっとクールに
そう答えるのかな。

これは、ニューヨークの明るい部分と、暗い部分の、丁度真中あたりの出来事のような
気がする。
東京を歩いていても、いきなりドーナツ屋のレジでジャンキーに物乞いされることなんて
ないだろう。
でも、ニューヨークではありえる。
これが毎日人がサバイヴしている街、ニューヨークだ。
この話は、よくあることかもしれないけど、でも私はこのばーちゃんのふところの深さに
イイ意味でショックを受けたので、あえてイイ話。と言わせていただいた。

ジャンキーってのはご存知の通り、通称ドラッグ中毒の人達だ。
簡単ではないことは分かっている。
でも、なんとか社会復帰、出来るように頑張ってほしいものだなと思う。

ニューヨークはハーレムに The ARC (Addicts Rehabilitation Center
=薬物中毒更正施設) Gospel Choir と呼ばれる施設がある。
ありとあらゆる中毒者がココで無料で治療を受けることができる。
ジャンキーと呼ばれる中毒の人たちを「敗者」と呼ぶ人達もいれば
「神のお告げがあった」とジャンキーに手を差し伸べる人もいる。

人間どんなに落ちても、なんかしらチャンスがあるのか。
今だ、半信半疑ではあるものの、社会復帰を目指して努力している人達がいるということが
健康な私も勇気付けられる。

さーがんばってこーじゃんか。

The ARC Gospel Choir のサイトはコチラ

トップページに出てくる James Allen さんが創始者らしい。
「神のお告げ」でこの施設を作ってしまうとは。

あ、日本語でも見つけました。

The ARC Gospel Choir  日本語


by Japatigua | 2005-11-19 22:08 | Life